Exhibition
「括弧に入れるための全て」 "All of being put in parentheses"
February 25-March 13,2020 ※This exhibition has been cancelled due to COVID-19.
張り巡らされた電線は、自律神経のようにこの街を包摂する。
自己矛盾を置き忘れたまま先走る日々。
通り過ぎた風景の、あらゆる些細な機会達が、
居合わせるまで待ってくれていたように思い込み、歩き回った昼下がり。
不意に現れ焼きついたものが、次第に手から離れていく。
結論を急ぐ前に、立ち止まりつつ走りきるには、どうしたらいい?
できるだけ浅はかに、慎重に!
その受容の断片を、飴玉のように転がしながら編集する。
何気ない光景に口を開く、非日常的な感覚をマンガのコマに描く。
写実とマンガの対比に加え、さらに物質とイメージといった要素の衝突にまで発展させている。
変貌激しい世界において、あらゆる局面でスムーズな移行が許されず、矛盾や衝突が生じている。
この作品はこうした現在のあり様を象徴しているようにも思えるのだ。(三菱一号館美術館 学芸員/ 野口 玲一)
2020年2月25日〜3月13日 ※新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
会場|三菱一号館美術館歴史資料室
主催|三菱地所株式会社
撮影|木奥恵三、MGMフォートサービス
Date:February 25-March 13,2020 ※This exhibition has been cancelled due to COVID-19.
Mitsubishi Ichigokan museum Archive Room
Address:2-6-2 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo 100-0005, JAPAN
"It is willing to suspend judgment."
Photo by Keizo Kioku and MGM photo service